MIRO2002sは矩形波を連続して出力することで正確な通電時間をコントロールできる。微細溶接用溶接電源です。
特長
- ピーク電流可変方式により、溶接の溶け込みが制御可能です。
- 電流の立ち上がりが短く、チリやバリの少ないきれいな溶接が得られます。
- インバータ式に似た電流波形が得られます。
- 通電時間はパルス幅の調整によりコントロールするために正確にな時間を管理できます。
- アルミや銅などの固有抵抗の低い材質に対しても効果あり。
- パラレルギャップ溶接などの微細型の溶接に効果があります。
- 電源の左脇に端子が出ていることで、2次導体の取り回しがよく効率の良い設置が可能です。
MIRO2002s波形(矩形波)
ひとつのパルス幅をデジスイッチにより決定して、そのパルスを最大9パルス通電出来ます。
このコントロール方法で最大約89msの通電時間を確保できます。
(※MAX電流で最大通電時間を通電する場合、終了近辺で電流が落ちる場合があります。)
波形と波形の隙間はクール時間で100μsで固定値です。
正確な通電時間より、微細型溶接、パラレルギャップ溶接などに効果を発揮します。
下図の波形の場合は7パルスです。
仕様
形式 | MIRO2002s |
入力電源 | AC100V/200V 50/60Hz |
入力容量 | 0.5KVA |
溶接エネルギ | 80Ws MAX |
最大電流 | 3000A(60SQ短絡時) |
パルス幅 | 9.9ms(デジスイッチにより0.1ms単位でコントロール) |
パルス数 | MAX9パルス(最大電流で使用時は後半電流値が下がることがあります) |
出力電圧 | 0~15V |
簡易下限モニタ | 方式:溶接電流ピーク値比較方式 設定値:下限値 表示:GO→緑 NG→赤 出力:NG時 100ms オープンコレクタ方式 |
充電レディ | 通電OK時 点灯 |
冷却方式 | 強制空冷 |
寸法 (mm) W×H×D | 230×360×450 |
重量 | 約21Kg |
※「溶接について」のMIROウェルダーも参照ください。