最近良くアウトドア関係のショップに出かけるのだが、ゴッツイトランスが置いてある。
私は見慣れているが一般的には見慣れないのではないだろうか?
何をするかと言うと、ナイロンのベルトをきれいに切断する道具なのだ。
ナイロンベルトははさみで切るとほつれてしまうので、その後にライターなどであぶって溶かして端末処理する。
これが結構まっすぐ出来なかったりする。
そんたんびに仕方ないと妥協していた。
このゴッツイトランスに鋼の板のが付いていてそこに電流を流して抵抗加熱する。
その加熱された板にナイロンベルトを押し当てて熱で切断する。
同時に端末処理も出来てしまうのだ。
ナイロンベルトを使用する人にはスグレモノだ!
店のひとにたずねてみたら、この装置は購入品だという。 カバーも無く、剥き出しのトランスで手作り品のように見えてしまったのだ。
他の店にも置いてあった。
鋼の板でなく、ワイヤを加熱するものやカバーに入ったものなどいろいろだ。
メーカー名などは入っていないので、ベルトのメーカーや商社が作っているのかもしれない。
最近、マイクロ電子にも抵抗加熱の依頼が増えてきている。
ロウ付け装置やはんだ付け装置などが、私どもの商品としてあげられる。
抵抗加熱は時間制御だけだとなかなか再現性が得にくいのも事実であり、ベテラン職人の判断が要求されているものも少なくない。
そこで安定性を確保するのは温度コントロールだと思われる。
温度コントロールの装置はいろいろ販売されているが、 私どものような抵抗加熱の温度変化をうまく拾える装置はとっても高級品になり、 なかなか手が出ないのである。
下手をすると溶接装置よりも温度管理装置の方がコストがかさむこともあるのだ。
何とか「安価でよ良いモノを!」と日々努力である。
抵抗加熱によるニーズはありそうなので、 アンテナを立てて、このテーマとマイクロ電子の技術がマッチするモノを探っていきたいと思う。