サーボモータ駆動の汎用型溶接ヘッド。
画期的で、すごいことが出来そうな感じがします。
自動機や半自動機に搭載すると効果があるのは、いろんなメーカで実証済みだと思います。
汎用ヘッドの場合は良いパフォーマンスが出せるか疑問点がありました。
高価になるし、販売が難しい商品・・・・・・・・。
とあってはならない先入観を持ってしまっていたような気がします。

今回、汎用のサーボ駆動ヘッド(MRHSV-1)を作ることなり、 使い易い方法や動作をいろいろ考えながら作ってみました。

自分たちで作っておいて何ですが、 すごく使いやすい道具に仕上がったと思いました。
正直びっくりです。
スピードや停止位置を事前にティーチングして決定するようにしました。
この作業がめんどくさいと思っていたのですが、 足踏みやエアー式の何倍も楽に位置決めできるように出来ました。
しかも正確です。
溶接テストもしやすい装置に仕上がったと思います。
自画自賛です。(笑)

価格も思ったよりも安価で作れました。

追従機構部も4種製作しました。
MRH2-101LF ダイレクトタイプ(ロードセル内蔵)
MRH2-202LF シリーズタイプ(ロードセル内蔵)
MBP-01F  微細型ダイレクトタイプ
MBP-02F  微細型シリーズタイプ

ロードセルタイプは設定した加圧力になったところで、 動作停止→通電となります。
つまり、多少の電極のチビリなどで加圧力の変動がなくなります。

ロードセル内臓でないタイプの場合は、 内蔵のフォトセンサーに反応して停止します。
基本の考え方はエアー式と似ています。しかし、下死点の調整でなく、 常にヘッドは同じ動きをするようになります。
スピード、位置ともに正確です。
近くまで高速で動き、ワークに近いところで低速にチェンジして、 電極とワークがソフトタッチで接触します。
そして加圧→通電です。
理想的な動きになっていると思います。

なんか嬉しくなってきます。

さらに言うならば、通電中に加圧を減らす動きや増す動きも出来ます。
この動作で、溶接がどうなるかは不明ですが、 サーボヘッドなら再現性のある動きが出来ます。
うまく行くかは別として、足踏みやエアー駆動の溶接ヘッドには出来ない動きです。
幅ができたと言うところでしょうか?

近いうちにちゃんとしたスペックを製品案内に掲載する予定です。

また、
もうちょっと安価になるように、 パルスモータで製作するのも良いように感じています。
サーボほどスムーズでなくとも、 かなり近い使い勝手が実現できるような気がしています。

MRHSV-01にMRH2-101LF ダイレクトタイプ(ロードセル内蔵)を組み合わせた動画です。