環境問題が叫ばれる中、クロムも人体に影響があるとされている。
実際は6価クロムが毒性が強いとのことだが、 私のようなシロウトはクロムは全部悪なのだと勘違いしてしまいそうだ。

ヨーロッパでは10年程前からクロムフリー活動が始まったという。
日本ではまだ浸透は薄いとのことだが、ヨーロッパへの輸出を行なっている企業(特に自動車業界)はクロムフリー化を進めているようだ。
このことで、クロムメッキのワークを溶接加工していた企業に影響が出始めている。
6価クロムは防錆として大変優れているらしく、 クロムフリーメッキを使った場合に防錆させるために絶縁物が混入されているものもあるらしいのだ。
そのためなのか?「溶接の安定性がない」「電極のライフが短い」などのさまざまな問題が発生しているとのことなのだ。

あるクロムフリーメッキのワークを弊社のコンデンサ式溶接装置を使用して溶接したところ、 うまく溶接できて、電極のライフも長いという。
今まで使用されていた交流溶接装置に比べてかなり小さい加圧に小さな電流で溶接することになる。
そのことが良かったのだろうか?
何故、うまく溶接が出来たのかが解れば良いのだが、 現状はうまく溶接できたことをよしとしている。
クロムフリーメッキにもいろいろ有ると思うので、 従来の溶接システムでお悩みのワークがあれば、 どんどんトライしていければと考えている。