マイクロ電子のオリジナル溶接装置でMIRO501という商品がある。
マイクロ電子が特許を持つ溶接電源である。
コンデンサに貯めたエネルギーを設定時間で放電する事が出来る装置なのだ。
スポット溶接の条件設定はエネルギーと通電時間の制御で決定する。
ワークへの「電気の流し方」ということだろうか?
小型の装置になると通電時間のコントロールをしようとすると、 コストに跳ね返ってくるので多くの小型機はその部分を無視している。
しかし、仮付けのような手作業では時間コントロールが有るか無いかで 使い勝手が大きく変わると私は思う。
溶接機メーカーの仕事のひとつにサンプル溶接という仕事がある。
ユーザーが接合したいワークをどのような溶接機で接合したら良いか提案する作業である。
私はまずMIRO501を使用して感触を掴んで、どのような装置で実験するか決定している。
この装置はコンパクト(約9kg)でAC100Vで使えるので、 家庭での趣味でも使えるサイズである。
問合せも最も多い装置なので、うまく拡販できる方法をいつもみんなで試行錯誤している。
問合せの多くが熱電対の接合である。
耐熱試験の測定物に熱電対を貼付けるのだが、接着剤のような取付け方ではうまく行かないものも多いらしいのだ。
めがねや貴金属のロウ付けの仮付け用などには現在使われているが、 ホビーやワイヤーアート、金属アートなどにも使ってもらえるような気がしている。
ちょっとした金属接合のニーズを見つけて、 この装置をうまくPR出来るようにしたいと思うのでした。