熱電対取付溶接について

MIRO-501にペンシルヘッド(MHST-07)と言う組み合わせで、小型で安価な溶接装置を使って熱電対を測定物(金属)に接合することが出来ます。
上記アニメのように、熱電対を測定部と電極ではさみ、加圧をかけて通電すれば溶接することが出来ます。
アニメはペンシルヘッドを使っていますが、通電スイッチが内蔵されてるブッシュ型ハンドセット(MHST-04)も選ぶことが出来ます。加圧力も設定できますのでペンシルヘッドよりも安定した溶接が可能です。

熱電対取付溶接について

電極を左図のように熱電対を押さえて加圧し、通電すると、右図のようにナゲットで熱電対が接合されるので、きれいに固定され測定に最適な場所に取り付けることが出来ます。
測定物が大きく場合や、狭い場所などでも溶接することが出来るのもこの方法の特徴になります。

プッシュ型ハンドセット(MHST-04)と使った場合

プッシュ型ハンドセット(MHST-04)と使った場合

電極で熱電対を押さえて、手で加圧していくと設定した加圧力で内蔵のリミットスイッチが入り、通電する仕組みです。
フットスイッチも要らないので、シンプルな構成ですばやく溶接することが出来ます。
熱電対に限らず、貴金属の仮付け溶接などにも便利なシステムです。

熱電対取付に溶接を選択する理由

熱電対を取り付けるときに、専用の接着剤、はんだなどの方法がありますが、 測定物が金属で、高温で測定するときに溶接する方法が良いと思われます。
ナゲットにより接続されるために、高温による影響で外れたりすることが少なくなります。
異物を混入して取り付けた場合に比べて測定値が安定している場合が多いようです。
測定物が装置などのときノイズが影響する場合もあり、必ず溶接が測定に優れているとは言えないみたいですが、 単体測定の場合はとても優れていると測定担当の方から言っていただいたことも多々あります。
なにより、手軽に取付できるので、接続を業者などに依頼しないで自分で出来るのが便利とのことです。
熱電対の測定物への取り付けをプロに依頼して溶接しているところも少なくなく、一個外れると、 測定が出来なくなり、仕事がストップしてまうこともあるようです。
電気釜の温度測定、自動車のエンジンパーツの温度測定などいろいろ使っていただけると思います。

※サンプル実験など、ご相談いただければと思います。

※製品案内→溶接電源シリーズ→MIRO501
 製品案内→溶接機後部→ハンドセットも参照ください。